4 運用方法の知識

ポートフォリオ運用を学ぶ

運用方法の知識

(1) 相関係数

(2) ポートフォリオの期待収益率

(3) リスク(分散もしくは標準偏差)の概念

(4) アセットアロケーションの概要

(5) リスクとリターンのトレードオフ

(6) パフォーマンスの評価

(7) 効果的な分散投資

相関係数についてご説明いたします。

まず、資産の組み合わせをポートフォリオといいます。

そして、ポートフォリオ運用とは、
性格の異なる金融商品を保有することにより
安定した運用を目指した運用のことです。

この場合に考慮するのが相関係数です。

・相関関係(値動き)が同じでない商品を
保有することにより
リスク低減効果が期待できます。

・相関係数には、1から-1までの範囲があります。

・相関係数が-1だと値動きが正反対になります。

・相関係数が0だと値動きに関係性がありません。

・相関係数が1だと値動きが全く同じになります。

つまり、
相関整数が1未満の運用対象を
組み合わせることにより
リスク低減効果が期待できるということです。

ポートフォリオの期待収益率についてですが、
まず、期待収益率についてご説明いたしますと、

予想投資収益率と状況が発生する確率を決め、
それらを加重平均したものを期待収益率といいます。

そして、ポートフォリオの期待収益率についてですが、

ポートフォリオの期待収益率は、

各組入れ資産の期待収益率
ポートフォリオの構成比率を乗じた値の総和です。

実際に計算してみましょう。

例えば、
 A資産の期待収益率が1%、構成比が60%
また、
 B資産の期待収益率が3%、構成比が40%とします。

この事例のポートフォリオの期待収益率は、

 1%×0.6+3%×0.4
=0.6%+1.2%
1.8%(期待収益率)となります。

リスク (分散もしくは標準偏差)の概念についてご説明いたします。

ポートフォリオ理論で使う指標として代表的なものに
分散、標準偏差があります。

そして、
理論上ですが、

収益率は、統計学上ですが、
68.3%の確率で期待収益率±標準偏差の範囲内に収まり、
また、
95.45%の確率で期待収益率±標準偏差×2の範囲内に収まります。

事例で見てみましょう。

例えば、

期待収益率が4%、標準偏差が5%の場合、理論上、収益率は

68.3%の確率で
▲1
(=期待収益率4%-標準偏差5%)
から
9%
(=期待収益率4%+標準偏差5%)
の範囲内になります。

分散や標準偏差が大きい証券ほどリスクが大きく
小さいほどリスクが少ないとされています。

アセットアロケーションについてですが、
資産はアセット、
配分することはアロケーションとも呼ばれます。

そして、
投資資金を、
株式、債券、不動産などの複数の異なる資産(アセット)

配分(アロケーション)して運用することを
アセット・アロケーションといいます。

なお、ポートフォリオという言葉がありますが、
個別銘柄の組み合わせをいう点で
アセット・アロケーションとは異なっています。

リスクとリターンのトレードオフについてですが、
トレードオフとは、
「あちらを立てればこちらが立たず」というように
並び立たないことを意味します。

資産運用の場合、
高いリターンを追求するとリスクも高くなります。

資産運用の場合、
リターンが大きくリスクは小さいというように
両方良いことはないので
リターンとリスクは
トレードオフの関係と言われています。

(6) パフォーマンスの評価

パフォーマンスを評価する方法の一つに
シャープレシオというものがあります。

これは、投資の効率性を示す指標です。

標準偏差が違うポートフォリオの間でも
パフォーマンスの比較ができます。
           
シャープレシオ
=(ポートフォリオの収益率-無リスク資産の収益率)÷ポートフォリオの標準偏差

となっています。

シャープレシオの数値が大きいほど

投資効率が良く、

パフォーマンスが良いと言えます。

効果的な分散投資についてご説明いたします。

例えば、理論上ですが、
現在のポートフォリオの標準偏差よりも
標準偏差が大きな資産
新しく組み入れてたとしても
相関関係が逆の資産を組みいれるならば
全体の標準偏差を小さくすることができます。