- 共同相続人の中に相続の放棄をした者がいる場合、他の相続人で限定承認をすることができますか?
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相続人が複数いる場合には、限定承認は相続人の全員が共同して行わなければならないとされています(民法第923条)。
そのため、相続人のうちひとりでも単純承継した場合、他の相続人は限定承認をすることができません。
相続人のうち一部の者が相続の放棄をした場合には、その者は、はじめから相続人とならなかったものとみなされるので、他の相続人の全員で限定承認をすることができるとされています(民法第939条)。
投稿者プロフィール

- 一般社団法人FPマネースクール 代表理事、税理士事務所ファイナンシャルプランナー
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担当
FPマネースクールサイトQ&A執筆
資格
2級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、宅地建物取引士資格者
早大法卒
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