相続人全員が限定承認する前に子の一人が相続の放棄をした場合、他の相続人は限定承認をすることができなくなりますか?

相続人全員が限定承認する前に子の一人が相続の放棄をした場合、他の相続人は限定承認をすることができなくなりますか?

相続人が複数いる場合には、限定承認は相続人の全員が共同して行わなければならないとされています(民法第923条)。
そのため、相続人のうち一人でも単純承認した場合には、他の相続人は限定承認をすることができません。

ただし、相続の放棄をした者は、その相続に関しては、初めから相続人とならなかったものとみなされています(民法第939条)。

従って、相続人全員が限定承認する前に子の一人が相続の放棄をした場合、他の相続人全員で限定承認をすることができます。