目次(リンクしてます)
ホ 債券投資のメリットとリスク
項目
(イ) 信用リスクと利回り格差
(ロ) 金利の変動と債券価格の変動幅
(ハ) カントリーリスク・流動性リスク
(イ) 信用リスクと利回り格差
信用リスクと利回りの格差についてご説明いたします。
債券の信用リスクが高い場合、債権の価格が低くなりますが
最終の償還金額は額面の金額で確定していますので
結果として利回りが高くなります。
その反対に、
債券の信用リスクが低い場合、
債権の価格が高くなりますが
最終の償還金額は額面の金額で確定していますので
結果として利回りが低くなります。
信用リスクは、
格付機関により格付けされています。
例えば、
S&P社の場合、
信用の高い「AAA」から信用の低い「D」などで示されます。
そして、
「BBB」以上が投資適格と考えられています。
一方、「BB」以下は、
投資不適格とされ
ハイイールド債とか
ジャンク債と呼ばれています。
(ロ) 金利の変動と債券価格の変動幅
次に、金利の変動と
債券価格の変動幅についてご説明いたします。
残存期間と債券価格の変動幅
償還までの残存期間が長い債券は
償還までの残存期間が短い債券よりも
債券の価格の変動幅が大きくなっています。
償還までの期間が長いと
償還までの期間中に
様々なことが起きる可能性が高まるからで、
リスクが大きくなっています。
表面利率と債券価格の変動幅
表面利率が低い債券は
表面利率が高い債券よりも
債券の価格の変動幅が大きくなっています。
これは、同じ1%の金利変動でも、
金利が1%から2%に変わったということは
金利が2倍になったことになりますが、
金利が5%から6%に変わったとすると
金利は1.2倍になった程度というように
変化率が少ないということからくるもので、
リスクが大きくなっています。
(ハ) カントリーリスク・流動性リスク
次に、カントリーリスクと
流動性リスクについてご説明いたします。
カントリーリスクとは、
ある国の政治、経済情勢等からみたリスクのことです。
流動性リスクとは、
債券の取引量が少ないと、
債券を売りたい時に売れなかったり
売れたとしても低い価額でしか売れないという
リスクのことです。