(5)外貨建商品

項目

イ 外貨預金の種類
ロ 外貨預金の実質利回り
ハ 外貨建MMF
ニ 外貨建投資信託
ホ 為替レート
ヘ 外国株式投資
ト 外貨建商品のメリットとリスク

イ 外貨預金の種類

外貨普通預金とは、

預け入れ期間などの制限がなく、預け入れや引き出しが自由な預金のことをいいます。

外貨定期預金とは、

1か月、3か月、1年というように期間を定めておく「期間指定」 と

所定の期間内で自由に満期日を指定できる「満期日指定」の2種類があります。

固定金利で、原則として中途解約はできません。

外貨貯蓄預金とは、

残高に応じた金利が設定されます。

普通預金口座から毎月一定金額をこの預金に積立するサービスもあります。

ロ 外貨預金の実質利回り

計算式は、((円建て受取金額-円建て預入金額)÷円建て預入額)×100で表されます。

円建て預入金額は、外貨建ての預入額金にTTSを乗じます。

円建て受取金額は、外貨建ての受取金額にTTBを乗じます。

ハ 外貨建MMF

満期がなく自由に買い付け、解約可能です。

米ドル建、ユーロ建、豪ドル建等があります。

高格付けの公社債、譲渡性預金等で運用されます。

分配金は毎日計算し、原則、毎月末に再投資されます。

受け渡しは翌取引日です。

ニ 外貨建投資信託

外貨で取引されている投資信託で、

基準価額や分配金などが外貨で表示されます。

外国債券や外国株式などに投資されます。

外貨建MMFは外貨建投資信託の一種です。

ホ 為替レート

TTSとは、

対顧客電信売相場ともいい、円を外貨に換えるときのレートのことをいいます。

TTMとは、

仲値ともいい、基準となるレートのことをいいます。

TTBとは、

対顧客電信買相場ともいい、外貨を円に換えるときのレートのことをいいます。

TTSとTTBの間には開きがありこの開きが金融機関の手数料となります。

為替手数料は通貨の種類や金融機関により異なります。

ヘ 外国株式投資

証券会社に外国証券取引口座を開設します。

取引する市場の種類は、

 証券会社の取次ぎによって外国市場で取引する。

 国内証券取引所に上場されている外国株式を取引する。

 証券会社が保有する外国株式を証券会社の店頭で取引する。

証券会社により経済発展中の新興国の企業の株式にも投資できます。

ト 外貨建商品のメリットとリスク

メリットは以下が挙げられます。

 為替が円安になると円での価値が上がります。  

 外貨預金であれば、金利が高く、毎月複利の預金等にも預金可能です。

 外国株式であれば、新興国の企業、配当性向の高い企業等に投資可能です。

デメリットは以下が挙げられます。

 為替が円高になると円での価値が下がります。

 外国の政治経済情勢などのカントリーリスクがあります。

 外貨預金は預金保険制度の対象外です。

 地理的要因や言語の要因から情報が不足する恐れがあります。