1 確定申告(事業所得)の税務調査結果
確定申告で事業所得の申告をしている方は沢山いらっしゃると存じます。
国税庁は、令和3年11月、確定申告で事業所得を有する個人について、
申告漏れが⾼額な業種を発表しましたのでお伝えしたいと思います。
なお、公表した調査の対象期間は、令和2年7月1日から令和3年6月末までに調査が終了したものとなります。
2 確定申告の漏れが多い10業種
それによりますと、1 件 当 た り の申 告 漏 れ所 得 ⾦ 額が一番大きかった業種は、
プ ロ グ ラ マ ーで、1件当たりの申告漏れ所得金額は4,927万円、加算税を含めた追徴税額は716万円でした。
2位は、肉用牛の畜産農業で、1件当たりの申告漏れ所得金額は3,515万円、加算税を含めた追徴税額は503万円でした。
3位は、内 科 医で、1件当たりの申告漏れ所得金額は3,339万円、加算税を含めた追徴税額は805万円でした。
4位以下は業種のみ記載しますと、
4位、キ ャ バ ク ラ
5位、太 陽 光 発 電
6位、建 築 士
7位、経営コンサルタント
8位、犬の小 売 業
9位、不 動 産 代 理 仲 介業
10位、商 工 業 デ ザ イ ナ ー
となっています。
3 確定申告のご参考
例年、上位に風俗業がありますが、今回はトップテンには入っていませんが、
あなたが営む業種は確定申告の漏れが多い業種の中に入っていましたでしょうか?
国税庁は、新型コロナウイルス感染症の影響により実地調査の件数は大幅に減少しましたが、
⾼額・悪質な不正計算が⾒込まれる事案を優先して調査し、
1件当たりの追徴税額は増加した発表しています。
以上、国税庁の発表内容をお伝えいたしました。
あなた様が確定申告をする際のご参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール

- 主任研究員 (税理士、CFP®認定者、1級ファイナンシャル・プランニング技能士)
-
・金融資産運用歴40年超
・国税庁、国税局、国税不服審判所等に勤務後税理士登録。
・著書等「平成3年版 税務相談事例集」「平成14年版 法人税決算と申告の実務」「平成15年版 図解法人税」「平成15年版 減価償却質疑応答集」(以上、大蔵財務協会、共著)、「初めての法人税」(日本法令、内容確認者)
・担当
記事の記載と他の記事の監修
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